【13、ぼくたち、男の子!】


※ 女装に注意!





ミスミ/椿/きいち

ミスミ
「あれ……?(見慣れない人が……)」

ミスミ
(お、女の子?!)

ミスミ
(もしかして、新しい子なのかな……?)

ドキドキと期待に胸を膨らませる、うぶな少年……

??
「よ!元気してるか?」

ミスミ
?!」  

その声は、まさしく――

ミスミ
「つ、つつつ椿く……っ!」

椿
「ははは、どうだ〜似合うか〜♪」

ミスミ
「う……(妙なものを、み、見てしまっ……た……)」

椿
「……何をそんなに沈むことがある、
見慣れてるだろ!」

ミスミ
「でも透け……うぅ、を、を゛ぇぇぇ〜〜

※ 吐いた!?

お見苦しい場面があったことを、深く反省いたします。

椿
「人の顔を見て吐くとは、まったくけしからん!

ミスミ
「め、面目ないです……うう……」

少しトラウマになりそうな、ミスミ。

ミスミ
「でも、椿くんはどうして『女装』を……」

椿
「違う、ファッションだ!」

ミスミ
「あう、そ、その…そんな ファッション …を…?」

椿
「うむ…、これには複雑な理由があるんだが――」

とんとん

ふと、誰かが肩を叩いてきた。

きいち
「ねぇ〜つばきぃ!みてごらんよ、ほら!!

セクスィーびぃ〜む!」

椿
「――てめぇは、黙ってろ!」

ミスミ
(む、むごい……)

椿
「まあ、一種の『慣れ』ってやつだろうな。
毎日毎日、スカート穿いてたら、それが普通になっていくだろ?」

きいち
「ひどいや……私のこと完全無視だよ……」

ミスミ
「で、でも椿くん……も男だし、
たまにはスカートが嫌になるんじゃ……?」

椿
「う〜ん……、無い……ことはない、かな……」

ミスミ
「よかった……
(女装趣味と断言されたらどうしようかと思った……)」

椿
「――でもなぁ、ズボンって暑苦しいからなぁ……」

きいち
「めんどくさい時は!
全てを!!捨てればよい!!!」

椿
「……いいから、もうお前は黙っとれ

椿
「まあいい、物は試しだ。ほれ

ミスミ
「え!ちょ、何……?!」

椿
「慣れればそうでもないもんだ、
一度体感するのもいい経験だぞ!」

ミスミ
「い、いつからそんな展開になったんですかぁー?!」

椿
「この世の摩訶不思議は、
意外に体感するとすっきりするぞ」

ミスミ
「いえ、謎は謎のままのほうが……
あー!いやー!きゃぁぁぁ!!

椿
「…女みたいな声を出すな、恥ずかしいじゃないか…」

ミスミ
(やられた……やられてしまいました……)

椿「どうだ……、少しは僕の気持ちもわかったか?」

ミスミ
(それはどういう意味なんですか……?)涙

きいち
「私はつばきの気持ち、よぉ〜くわかってるよ!」

椿
「――お前は何がしたいんだ……?」

きいち
「だってぼくたち、男の子ですもの!
手に取るようにわかっちゃうわよ!」

椿
そこで脱ぐな!

きいち
「ふふふ、私のセクシーな姿に――惚れたわね?

椿
「……勝手に言ってろ……はぁ……」

きいち
罪な体ね、わ・た・しぃ〜!」

椿
「……大丈夫か、ミスミ……」

ミスミ
「――もうほっといてください……うぅ……」

落ちも何も……汗
ただDELFボディーを写したかっただけとか、
そんな邪なことなんてないよ、絶対にないよ、ほんとだよ。

※ きいちは落ち着きが無いだけで、根はとても良い子です。

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