16、「だいすき」





さくら/椿/きいち/

もじもじしながら、兄・椿ににじり寄るさくら。「お兄ちゃん、あのね……」

さくら
「お兄ちゃん……、あのね……」

椿
「何?」

「だいす……」その先が照れてうまく口にできないさくら。

さくら
「だいす……、だい……す……」(///)

椿
「ん?ダイスがどうかしたか?」

さくら
「―――っっ」

「大好き!」ようやく口にした言葉に、少し照れる椿……

さくら
「大好き!、だよ!」

椿
「……っ、お……おう……」
(↑予想外のうれしい言葉に、ちょっと戸惑う兄貴)

と、そこにムードをぶち壊す男――きいち登場!「ぼくもつばきのこと、大好きだよ〜」

と、そこにずけずけと乱入してきたのは――

きいち
「ぼくも(つばきのこと)大好きだよぉ〜!」

だが、ご機嫌ななめのさくらから容赦ない反撃を受けることとなる。「成敗!」

ムード?をぶち壊した彼に、容赦ない鉄槌が下される。

さくら
「いやだ邪魔しないでよ馬鹿!変態!」

きいち
「アウチ!ほんとに好きなんだよ――」

さくら
かしましいわ!
この私が直々に成敗してくれる!」

椿
(……一体どこでそんな言葉を……)

※かしましい(姦しい)=耳障りでうるさい





きいち/もも/ミスミ

さて、こってり絞られたきいちは懲りるでもなく……良き相談者へのもとへ……

恋の相談相手ももに、どうすれば「つばき」に想いが伝わるだろうかと
ため息混じりに訴える。「んふふ……やはり愛しかないわ!

きいち
「ももちゃ〜ん、どうしたらボクの『想い』伝わるかなぁ〜?

もも
「んふふ……それにはやっぱり、愛しかないわ!」

きいち
「あ……愛!

「あ、愛……!」啓示を受けたかのように感極まる彼の背後で、
そんなことは露知らぬと…ミスミが一人、物思いに耽っていた……

きいち
「愛……!」

もも
「そう!ラブよ、ラブ……」

きいち
「ら、ラブ……ん〜…ラブいず、フォーエバー……v」
←?

二人がわきあいあいと、熱く語り合う中。
ミスミは一人、思案に暮れていた……

ミスミ
(今日のお菓子は何だろう…チョコ、かな……?)

お菓子への甘い想いを抱く彼に、無遠慮な肘がぶち当たる。「おっと、ごめんよぉ〜」

チョコだといいな、そんなミスミの夢見る雰囲気を、
――無遠慮な肘がぶち壊す

ドンッ!

きいち
「おっと、ごめんよぉ〜」

ミスミ
「いえ……、すみません……」

考えごとをしているミスミの側に勝手に座り込んでおきながら、
後ろにミスミがいると知っているにも関わらず――肘をぶつける、困ったちゃん。
そして、自分は悪くないのについ謝ってしまう……ミスミ……

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実際問題、そんなに仲は良くないようだ。
ごめんねミスミ……ネタとはいえ、損な役回りを……orz