20、「騒がしくなった」




それは、クリスマス準備中のこと。




さくら/ ミスミ/椿/すもも/きいち/

さくら
「どうも皆さん、そろそろクリスマスですね。
プレゼントや食べ物の用意はできてますか?
むしろ私はケーキがあれば十分――ごほごほ

さくら
「気を取り直して、我が家のショボツリーをさくっとご紹介!」

さくら
「言葉通りのショボツリーだから弁解のしようもないね!」

面目ない……

さくら
「デザインセンスの欠片もないよ!」


飾りは付ければ付けるほどいいもんだと思ってる ←過度な装飾は逆に見苦しいかと……




と、……まあ前フリはこのくらいにして。



さくら
「ツリーなんて初めてだよ〜お兄ちゃんv」

椿
「言われてみれば……」

さくら
「今年もサンタさんやってくるかな〜?」

椿
「う〜ん……サンタも今金欠――ん?」

すもも「うぅ〜〜〜〜」
ミスミ「い、いたっ……やめ…っ」

さくら
「ん?どうしたのお兄ちゃん……」

すもも「ふぬ〜〜っ!」
ミスミ「痛っ、や、やめてぇ〜関節がぁぁぁ〜」

椿
「……二人は何をしているんだ?」
さくら
「――お兄ちゃん?」

椿
「ミスミ、一体何をや――」

すもも
「ふぇぇ〜ん!」


ミスミ
「あわわ」

椿
「?!」

椿
「何をやったんだ、ミスミ!」

ミスミ
「え、あの……僕は何も……」

椿
「何もなかったら、すももは泣かないだろー!」

ミスミ
「ち、違うんですよ……
すももちゃんが僕をサンドイッチに――」

椿
「この上、言い訳までするのか!」

ミスミ
(「僕の言い分も聞いて下さいよ!」
……とは、なかなか言えない……汗)

※力関係 椿>ミスミ

椿
「ええーい、決闘だ!勝負だ!表へ出ろぉ!!」

ミスミ
「ちょ、……オーバーなっ……!」

椿
「問答無用!」

ガシィ――!

ミスミ
「?!」

きいち
「じゃあ僕が相手になるよ〜♪」

椿
「何だ、唐突に――
僕はミスミに話があるんだ、そいつを寄越せ阿呆」

きいち
「いや〜んv
椿ったらぁ〜、僕に負けるのがこ・わ・い・の?

椿
「――上等だ、
貴様こそ僕に負けて泣いたって知らんぞ?」

ぴらっとな。

椿
「本当に死にたいらしいな?」

きいち
「いや〜ん、冗談だってばぁ〜v」

椿
「死にさらせぇ〜〜っ!」
きいち
「きゃ〜vいやぁぁ〜♪♪」

さくら
「・・・・・・。」

さくら
「去年は2人っきりだったのに……」

一気に5人になったからね……汗

さくら
「構ってもくれないよ…お兄ちゃん……」



せっかくのクリスマス前だというのに、落ち込んでしまったさくら。
さて、椿は彼女のブルーな気分を晴らすことができるのか!?
次回をお楽しみに!(笑)


さて……
そういえば、椿ときいちの戦い?はどうなったのでしょうか。



きいち
「俺の勝ちに決まってるだろ?体大きいし〜v」

さわやかスマイル

椿
「……負けた…ちくしょう、きいちなんぞに……ぶつぶつ……」

あらら……(^_^;)

スカートを捲る写真、始終きいちは嬉しそうだった…… おいおいおい、相手は男だぜぇ?
……ちなみに。
きいちと椿の勝負は、健全(プロレス)でした。
決して、決して、アブノーマルな意味合いはないです。
はい。

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以下、妄想小話。↓


「サンドイッチ・ストレッチ」

すももは、「サンドイッチ〜」とあどけない口調でミスミの背中に手をあててきた。
その瞬間ミスミは嫌な予感がしたが、きっと「ストレッチ」の言い間違いだろうと気を緩めた。
「じゃあ、お願いしますね」
いつものごとく穏やかに頼んではみたが、背中越しの彼女の手は異様なほど力強い。
「いっっくよぉ〜せぇのぉ〜、サンドイッチィィィ!!
鼓膜が割れんばかりの大声をあげる少女、その奇声に度肝を抜かれる以前に、彼の背中は悲鳴をあげた。
――メリメリメリッ
日頃鍛えてもいない背骨が、強烈な力によって押しまげられようとしていたのだ――!

さ、サンドイッチ?!

彼の頭には、妹の残酷な一言だけが繰り返し響いていた……

― 完 ー

こんな結末は嫌だ、スプラッタだよ!(笑)


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