28、「おまかせ☆相談室」




ある日のこと。
少年は一つの椅子に思いを巡らせていた。

ミスミ/きいち /さくら/椿

ミスミ
「…………。」

(買って来てもらったのはいいけど……、
こんな椅子なのか鉢置きなのか用途不明な物
どうしろって言うんだろう……はぁ……)

きいち
「悩める青少年よ、どうしたのかね??」

ミスミ
「あ……きいちさん……」
(彼の方が年上なんだし、頼りになるだろうか…)
「あの……ちょっとご相談が――」

きいち
「相談?相談事ならおまかせ☆だよ★

ミスミ
(……不安だな……)
「ええと…一つ意見を聞かせて欲しいんです……」

きいち
「ほいな♪ほいな♪」

ミスミ
「その……この椅子なんですけど……」

きいち
「椅子?その踏み台のこと〜?」

ミスミ
「……踏み台
……の、用途なんですが…きいちさんは何にお使いに――」

きいち
踏み台は踏み台でしょ?

ミスミ
「………………あぁ、はい、そうですね……」

きいち「………………」
ミスミ「………………」

きいち
「やだ〜んもう!冗談だってばよ★」

ミスミ
「………………」

きいち
「そういうみっちゃんは〜何にしようと思ったわけ?」

ミスミ
え!ぼ、ぼぼぼ僕ですか?!」

ミスミ
「え、ええと…やはり椅子とは言え、
この大きさですから
何かしらの飾りを置くのが妥当だと思うんですよ。
ちょっとしたインテリアとしてけっこう活用できるのでは、
なんて思ってますよ――そうですね、
癒されるものを置いてみるというのも――」

きいち
「……ふ〜ん、そういうもんなの?踏み台じゃ駄目?」

ミスミ
「……いえ、その話題は……もう……」

さくら
「なになに〜?あたしも混ぜてよ〜♪♪」

きいち
オニャノコハケーン!チャンス到来!うはーい♪」

ミスミ
「な、何がですか……?」

きいち
男じゃ出せない答えを持ってるのが、女の子なんだよ〜v」

ミスミ
(そういうものなのかな……?)

さくら
「相談事?!それならさくらにおまかせ★だよ!

きいち
「女の子は頼もしいね〜v」

ミスミ
(カメラ目線……)

さくら
「もっちろん!
立派なまな板に決まってるじゃないの♪♪」

きいち
没・収!
何て物騒なものを持ってんのさ、返してもらうよ!」

さくら
「え〜いい案だと思うのになぁ〜」

ミスミ
(お、おそろしい子……)



何故かはわからないが体が勝手に震えていた……(ミスミ談)





さくら
「でも、何かに使わないといけないんだよね?これ?」

きいち
「そだね〜無難に花でも置いちゃう?」

さくら
「わぁそれいいね〜可愛い小鉢にたくさんお花を――」

ドスッ!!

さくら
…………!?

きいち
「あちゃー☆」

椿
「ん?なんだ???」

椿
「いいか、台というものはその時によって用途を変える。
そりゃ何を飾るかどうかというのは大事なのかもしれんが、
やはり使う者が気持ちよければそれでよいのではないか??」

さくら
「う〜ん……そういわれてみれば、そうかも……」

椿
誰が何をどう使おうが構わない、そういうことだ」

さくら
「おにいちゃん……っ!」



でも、いくら何でも人の目の前で座るのはどうなんだろうかと思った……(さくら談)





一方、さくらの凶暴性?を垣間見たミスミは……何故かひどく落ち込んでいた。

きいち
「時にゃぁ女の子もモンスターになるさ♪♪
ポジティブ☆シンキ〜ングだよ、みっちゃ〜ん♪♪♪」

ミスミ
「無理です………」

この頃、女の子という「幻想」の儚さについて戸惑ってばかりです。(ミスミ談)



バート「やっぱファーストガ○ダムが最高だぜ!」

写真の中から溢れ出る文字が異様に多い気がする……

たかが椅子一つで盛り上がれるとは、何て平和なんだろう。
ちなみに、
ミスミが飾りたかったものはこれだ。
……惜しむらくは敵のMSがいないことだろうか……

撮影日:08/7/5

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